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第23旅 被災地へ(後編)~石巻~②

私達が乗ったバスは、お昼過ぎに石巻駅に到着しました。

石巻駅は震災当時、津波でホームが水没するほどの被害があったそうです。

私達が訪れた時は、まだ鉄道は開通していないものの、復旧作業が進んでいたらしく、駅のコンビニも営業していて、代行バスを待つ人で賑わっていました。

しかし、駅の周辺は、店や家の前に瓦礫や土嚢が積まれていたり、壁に冠水した跡が見られたり、津波被害の爪痕がかなり生々しく残っていました。

駅前で待っていると、広夢くんのお母さんの今野奈保子さんと弟の莉希くんが車でいらっしゃいました。

奈保子さんは、想像していたよりもずっと若々しく、とても笑顔の可愛らしい方。
私達が来たことを心から喜んでくださっているようでした。

「ほら、莉希、横見さんだよ~!」
奈保子さんが声をかけると、

「…コンニチハ」
後ろから、照れながらちょこんと顔を出す莉希くん。

ちょっぴり緊張しているのかな?
やはりお兄ちゃんの影響で鉄道が大好きらしく、手にはしっかりとはやぶさのプラレールが握られていました。

私達は、奈保子さんの車に同乗させていただき、今野家のお宅まで向かうことに。

奈保子さんの説明を聞きながら、国道45号線を北へ。

石巻の住宅街や工場があった場所を車で通ります。


…その光景は、宮古で見た被災地とはまた印象が違いました。

被災の範囲がとてつもなく広いのです。

瓦礫の山や、倒壊した建物、悲惨な風景が、どこまでもどこまでも…気が遠くなるほど延々と続きます。

この街が、また元通りになるまで、一体どれぐらいの年月がかかるんだろう。

本当に、復興は…可能なんだろうか。

思ってはいけないことが頭を過ぎり、必死で打ち消そうとします。

でも…

「がんばろう!東北」のスローガンや、僅かな個人の義援金だけでは到底どうにもならない現実。

自分にできることなんて…あるのだろうか。

どうしようもない虚無感と無力感を感じながら、窓から見える景色を茫然と見つめ続けました。


(第23旅 被災地へ(後編)~石巻~③へ続く)




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